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だららんのそのそのほほん日記
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長いからすっとばしもひとつの手!
はじめての夏休みは今回でおわり!なんとかこぎつけた。

注)初めてと思ったら、二回目の夏休みだった!ことに気付いたので、こそりと修正かけておきます。(題名以外)そういえば有馬が四年なら、奏多は2年だった。いつのまに大学2年生!

いつもお菓子書くと思うのですけど、わたし、まえどっかで、お菓子は終了もう書きません、日常に行きます、みたいなこと書いたのを覚えてる、のに、お菓子を書いてる謎。
なんかすみませんな感じがしないでもないんですけど、だらだら続いてる感がある気がしないでもないんですけど、最近は、彼らをめぐるひとびとがお菓子をめぐってうろちょろしてる限りは、ちらほらと書いてもいいのかな、と勝手なことを思ってます。これ、なんかもうエンドマークをつけることはないんだろうな、と最近思い始めた。終わり、と区切って印をつけるのは、一番初めで終わっちゃったし、これに関してははじめのもののほかには全体を通した終わりなんてみたことがないし、決まってもいないし、終わりの形はないようで、なんだか、そういうのもあっていいだろうとほわわーんと思い始めました次第であります。思うのは、みんなとしとったな、と思うんですけど。これに関しては、現実世界と連動して歳とってるので。かわったようなかわってないような。でも、中身なんて、自分でかわったと思うことのほうがすくないですからね。これでいいんじゃないかな、と思えるようになりました。
が、日常はそろそろ動かしてもいいと思う。一年に一回もしてないっていう。いや、それよりほかのを動かせと言う感じでもあるんですけど。

そんなこんなで、お菓子を紹介してくださったかたありがとうございます!
ここって基本的にはじまりはひとりよがりな理由だったのですけど。
友達を通して、ネット小説という存在をしって。無料レンタルさせてくださるサービスがあることを知って。忍者さんが、htmlの知識皆無でもページをつくってくれる機能を持っていることを知って。
一人じゃ完結させられないから、もしも誰か見てくれたら一回くらいは完結できるかしらーという思いからはじめた森です。
なので、ぱちりぱちりと拍手をもらえたり、コメントをいただいたり、今回みたいに紹介してもらえたり、くるりくるりとカウンターを回してくださると、見てくださってる方がいるのだなー!と実感するのです。いっつも。
ありがとうございます。
紹介してくださったところに関しては、あと二つ、ラピス・四時とeaを紹介してくださっているサイトさんを発見しているのですが、……リンクフリーな言葉がほしい今日この頃。チキンでお尋ね出来ない。できない!
リンクフリーな言葉は偉大だとおもーう!

拍手ありがとうございます!
春先から見てた韓国ドラマが終わりました。ちなみに私はお金はないので、Gyao!さんで毎度見てる。
善徳女王見てました。並行してソドンヨも見てるけども。
ピダムのおかげで久々におもいっきり泣いてた気がする。
正直主人公よりも、ミシル様の方が存在感強くて素敵だったのですが。主人公のトンマンは子ども時代の時の方が素敵。ミシル様の「私の胸!私の胸か!もう少し若ければ、自ら抱いたものを」みたいな言葉がかっちょよすぎて、忘れられません。
あと、ときどき叫んでたチルスク。
チルスクとソファ。ミシルとソルウォン。ミシルとピダム。トンマンとアルチョン。ピダムとトンマンの関係がそれぞれ大好きでした。ミシルのカリスマ性ははんぱない。
ちなみにヒーローは、ピダムでないですが!
伏線をはってるというよりも、つじつまのあわせっぷりがすごすぎた。
表情仕草間の取りが、個人的にすごくつぼだった、

最後の最期はすべてを上塗りしてピダムに持ってかれた。

【はじめての夏休み 5】

 不自然に目を泳がせて山口君は、「そういえば」と切り出した。

「昨日、魔女子ちゃん他の人とここに来てるの見たんですけど、ここ一週間は、有馬さんと一緒に来てませんよね?」

 全くオブラートに包めていない質問の仕方に、さりげなく二人の会話に聞き耳を立てていた野中さんは、持っていたお盆で壁を叩きたくなった。もうちょっと上手い話題の展開方法を後でみっちり山口君に教え込まないと、と野中はしかと胸に刻む。
 今からでも、二人の会話に混ざらせてもらった方がよいだろうかと、野中さんはアルミ製のおぼんの表面にぼやけてうつる顔に向かって問いかける。今にも飛び出していきそうな野中さんの気配を察した、チーフの山上さんは冷静に、彼女の肩に手を置いた。やめなさい、と山上さんは視線で野中さんをたしなめる。
 ちなみに奏多と有馬の関係性が変化したらしいことは、今朝の朝礼までに、昨日は休みだったチーフの山上さんにも伝達済みである。
 ああ、と有馬は思い当たる節と山口君の言葉を照らし合わせて苦笑する。

「さすがに、来にくいしね」
「やっぱり、気まずいですよね。有馬さん的には」
「いえ、気まずいということではないんですけど」
「あれ、気まずくないんですか?」
「なんで気まずいんですか?」

 意外だとでも言いたげな顔をしている山口君を不思議に思って、有馬は逆に問いかける。
 しまった、とばかりに山口君は手で口を覆った。

「あーっ……と」

 山口君が言い淀むと、有馬はますますいぶかしげな表情になった。
 しばらくして、仕方がないと思いなおした山口君は、「えーっとですねぇ」と頬をかきつつ、口を開いた。結局のところ、みんな気になって仕方のないことだったのだから、遠回しに情報を集めて行くよりよほどこっちの方がてっとりばやいだろう。

「いや、どういう理由があったのか知りませんけど有馬さんと魔女子ちゃん別れたみたいだから、新しい彼氏見るのは有馬さん的には複雑かなぁと思って」

 山口君の言葉に反応できなかった有馬は、ようやく「は?」とだけ、聞き返す。
 そんな有馬の様子に痛ましさを見出した山口君は、「いえね」と付け加えた。

「自分だったらけんか別れだったとしても元カノの彼氏見るのはさすがに微妙な気持ちになるかなと思って」
「ちょっと待って。なんかよくわからないんだけど」

 押しとどめられた山口君は、首を傾げる。
 それを見て、どうやら勘違いされていたらしいと悟った有馬は、「付き合ってませんよ」と山口君に真実を告げる。

「別に魔女子さんとはただの知り合いで、付き合ったことなんてないですよ。ただ魔女子さんの相手がどんな人か知らないから、どうかな、と思ってるだけです。気にしない人なら問題ないんですけど、そうでなかったらよい気なんてしないでしょう?」

 なので、ここ最近は偶然出くわした時にケーキバイキングに誘われても断るようにしている、と有馬は説明する。
「付き合ってない?」という山口君の質問に、有馬はすんなりと頷いた。
 直後、喫茶店内には「え!?」と野中さんの声が響き渡った。
 唯一諸事情を知る由もない女性客は、あまりにも唐突に思える野中さんの叫び声に驚いて、コーヒーを気管に詰まらせる。
 げほげほと苦しげにむせ続ける女性に対して野中さんと山上さんが大慌てで謝罪を繰り返す傍ら、長きに渡る喫茶店内での勘違い大会はこうして幕を閉じた。

***

「中原!」

 呼びかけられた奏多は、向こうから駆けてきた彼氏――中村俊に向かって手を振った。
 待ち合わせの時刻は既に十分過ぎている。けれど、遅れる旨についてはメールをもらって知っていたのだ。
 だから、別にそう急ぐことでもないだろうに相当急いできたらしい相手に、奏多は声をたてて笑った。

「中村君、髪、すごいことになってるよ」
「まじで?」
「うん」

 奏多は手を伸ばして、俊の髪を整えてやる。俊はきまり悪そうに視線を奏多から外すと、「ありがと」とぼそりとつぶやいた。
 なぜか三本柱みたいに逆立っていた髪型を思い出して、奏多は笑う。

「なんであんな髪だったの?」
「それが、わかんないだけど、家出ようとしたら、玄関でいきなり姉ちゃんに髪引っ張られたんだよな」
「あぁ! 喫茶店のお姉さん。私、中村君のお姉さんがあそこでバイトしてるって知らなかったよ」

 でもあんまり似てないね、と奏多は俊の顔と記憶の中の顔を見比べる。

「昔からよく言われる」

 相槌を打った俊は、まだ慣れない距離感に言葉を探した。

「やぁー、でもさ。なんか、こうやって会ってると変な感覚」
「そうだね、会う時っていっつも学校だったし、卒業してからはあってなかったからね。制服じゃないだけでもずいぶん変な感じ」

 高校時代二年三年と同じクラスだった二人は、五十音順だと名前が近いこともあり、学年の初めは席が隣同士だった。自然、会話はするようになったものの、外に遊びに行くほどの仲ではなく、家の方向も真逆だったから、学校以外で会うことはなかったのだ。
 水色のワンピースに半袖のパーカーを羽織っている奏多は「慣れないねぇ」と、照れを隠すように、道路の先を見て言う。
 九月に入り真夏に比べるとめっきり涼しくなった昼間は、少し汗ばみはするが、出歩く分には随分と気持ちがいい。
 きれいに晴れた空は青く、白い雲は近頃入道雲から形を変え始めていた。

「いこっか」
「そだね」

 誘われて、奏多は俊と並んで歩きだす。

「リストってあとどのくらい?」
「あと、七つだね」
「なら、夏休み中には終わりそうだな」
「だね。もう一回ずつは食べておきたくって」

 奏多は楽しそうに首肯する。

「学校が始まったら、そっちの大学のおいしいところも一緒に回ろうね?」
「そうだな」

 言いながら、ぎこちなく繋がれた手に、奏多は「ふはっ」と噴き出す。
 途端、恨めしそうに俊に睨まれて、奏多は笑いながら手を握り返したのだ。


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