忍者ブログ
だららんのそのそのほほん日記
[803]  [802]  [801]  [800]  [799]  [798]  [797]  [796]  [795]  [794]  [793
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

さすがにさすがにないだろうと思って、トップ画像を変えてきました。
わかるひとには分かってしまうという地元の某場所。
写真は二年前くらいかな。この写真割と好きで、よく使ってしまう。
ので、ずっとここに来てくれてる人は、ちらっと見たことがあるやもしれません。
もし、覚えてらっしゃる方がいたら、それもそれですごいのですが…

明日から集中講義。
一から五限です。
だが、去年一から六限ぶっつづけを経験した私に恐いものはない! は ず !
起きてられるのかしら、私。

巷で、たいへんにぎやかな覆面企画。
今回も見事間にあわなかったわけですが。
せっかくなので、書いたものの冒頭(ここまでしかかけてない)を追記にさらしてみます。
たぶんリサイクルしますが!(限りある資源は大切に)
いつリサイクルできるかもわからないので、ね。
あと②の分は、100題の夜風に途中で切り替わりました。が、そっちも間に合うのか!
とにもかくにも、周りがお祭り騒ぎで、気分的にとっても楽しい。

ちなみに私は、冒頭書いてる時が一番楽しく一番幸せです。
こう、思いついた初めの方は、すっごく熱があって、ばーっと書くのですが、その熱が引くと途端指がとまってしまうという傾向が。そして、のりのある熱って、大抵一日で終わってしまうと言う難点があるのですよ…。
そののりで、ばーっと書けたのがパノラマの愛情だったりするのですが、なので、あれは、粗が多いけども、私的にはテンポがよくってすきです。
他にもずーっと頭にあって書きたかった場面、書いてあげたかった場面とかの時は、私、頭の中との実力差にああああああ!となるので、楽しいながらもがっかり感も付きまとうと言う(笑)ラストもね。
なので、冒頭が楽しいのは、気楽って言うそんな理由です。

ちなみに覆面のテーマは「色」でした。
今回は、すごく集まっているようなので、まだの方はのぞきにいってみてください。
色は色でしかないというかそれ以外私には思いつかなかったっていう。
説明はあんまりしない方向で、ホントに冒頭だけ。むしろ冒頭にすらなってない感じ。
気が向いた方はどうぞ。

拍手ありがとうございます!
明日から一週間乗り切ったら、発表会なのですが、本気で夏どこ行ったのか分からない。

【基本的に、テーマ合わせに必死で、隠れる気はなかった!のがよくわかる冒頭】

①出てくる人物はちょう王道で王子と魔女。いわずもがな、「王子」という単語を自分で書くのが苦手な私は、そこで死んだ。

 靴が草を踏みしめる。
 ぱっと立ち上がった青くささと草が不自然にこすれ合う音は、誰か人がやって来たのだと気付くには充分だった。
 野草に寝ころんでいたデイルは、日よけのために顔に被せておいた本をほんの少し持ち上げる。
 すかさず本との隙間に入り込んできた日差しがまぶしい。くらむ目を細め、やって来たのが誰かを見極めようとした彼は、次第に慣れてきた視界の先に見知った顔を見出して飛び起きた。
 がばりと起きあがったディルの髪や肩からは、ちぎれた青草がぱらぱらと舞う。
 まさか人がいるとは思っていなかったのだろう。見上げた娘は、空と同じ蒼い目を丸くした。しっかりと編み込まれたおさげとは対照的に、風に煽られた前髪が宙に散らばる。夕日よりもまだ濃い鮮烈な赤。


②居候させてもらってた医者の娘さんと、長く家を空けてたお兄さんと、彼の妹の話。あるひさんが、好きそうな話。おだやかな生活を知った人と戻った人の話。夜風に間にあうのか!

 ダルガが村に戻って来たのは実に三年ぶりのことだった。
 知り合った時にはもう傭兵だった彼は、まるで日課の仕事を終えて帰って来たかのように自然に木扉を開けた。出迎えたエッカの方は、声が出なかった。ちょうど夕食の支度を終えたばかりの時間帯だった。
 ダルカが村を出た時、まだ随分と幼かった彼の妹はエッカの後ろに隠れて「だあれ?」と見慣れぬ兄を見上げる。
「ただいま」
 驚きから覚めないエッカにダルガは言った。何と返すべきなのか、エッカは寸の間迷った。エッカは、彼の家族でも何者でもなく。ただ、ダルカが家をあける間、幼い妹の面倒をみるのを条件に、屋根のある家に暮らすことを許されていただけだ。エッカは、結局「おかえり」とぎこちなく零した。はたして、それは口にしてよい言葉なのか、彼女自身もわからなかったけれど。
 ただいま、とダルカは再度、口にした。今までに見たことがないくらい凪いだ穏やかな鈍色の双眸。それが、彼の視力が徐々に失われつつあることから来ていたのだとエッカが知ったのは、ダルカが村に戻ってから一週間後――「傭兵をやめてきた」と彼が明かした時のことだった。

③色と音を互いに分けあう二重世界の話。説明がね、考えれば考えるほど む ず か し か っ た ! でもいつか書けると良いと思います。一番。私は夫婦話が好きなんよ。

 朝日に照らし出された凍える川からは蒸気が立ちのぼる。
 目を凝らして雪氷に閉ざされた地平を望んでいた奈津名は、引きあげた襟に鼻を埋めると馬首を返した。寒風が吹き散らす靄の中、奈津名は馬を駆った。
「婆様」
 急勾配の丘を息を弾ませ駆けあがりながら奈津名は丘上で待機している一族の元に向かう。男衆の支える輦から皮の浮いた手が幕をより分け差し出される。馬から飛び降り走り寄った奈津名に、婆は盲いた眼を向けた。
「おいでになったか」
「はい」
 奈津名は甘い羨望を胸に宿し、婆の細い手を抱き跪く。婆の肩で結われた豊かな灰髪。肌に刻まれる皺は陰影ごとに深い褐色を持ち、濁る眼すらうっすらと蒼を宿していた。何をおいても彼女の纏う衣は朱金に輝いている。
 奈津名は、顔を綻ばせた。
「ごらんなさいませ。我らの世が色づいていきます。婆様、あなたのように」
「そうか」
 婆は茶にひび割れた口唇を動かし顎を引いた。節くれだった指を奈津名の頤にかけ、婆は若い娘のふくよかな唇を親指でなぞる。
「この口に紅色のさす瞬間を見たかったの」
 婆は呼気に笑声を混じらせささめいた。奈津名の白い唇を辿った婆の指は、白い頬を包みこんで、やはり白いばかりの娘の髪をくしとかす。
「奈津名よ」
「はい。婆様」
「この色なき世界に、そなたがもたらす色は我らにとって得難いもの。そなたが私にしてくれたように、皆がソナタを敬い称えてくれるだろう。だが」
婆は憂いを覗かせ言葉を切った。これから自身の任を受け継ぐことになっている娘――奈津名の肩を抱き寄せて慰めるように背をなでる。
「これからそなたが背負う幸せも苦しみも、ここにいる誰も理解する者はおらぬだろう。これは我ら依り代にしかわからぬこと。ただ一心に色与の夫君を信じよ。さすれば道も開けよう。互いを敬い慈しめ。よいな」
「はい。婆様。奈津名はかつて婆様がそうしたように色与の夫君を敬い慈しみましょう」
 奈津名は婆のまるくやわい肩の上で頷いてみせた。わずかばかり婆のこめかみに頬を擦り寄せ、奈津名は名残惜しく思いながら抱きしめた婆の身体を離す。
「はい。婆様」
 輦に婆の亡骸を据えて、奈津名は馬に跨った。


見直してないので、誤字脱字は知りません!すみません!
PR
この記事にコメントする
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新コメント
[10/03 あるひ]
[10/02 もふもふ]
[10/11 あるひ]
[10/11 るうあ]
[07/27 あるひ]
バーコード
お天気情報
忍者ブログ [PR]

photo byAnghel. 
◎ Template by hanamaru.