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だららんのそのそのほほん日記
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「元気ですかーーー!?」
と。
お前たちはアントニオ猪木さんなのですか?
と思いつつも、心の中で「元気です」と返してみたり。

そんな私が住んでいる住宅街には小高い丘の上に展望公園があります。
役割は貯水タンク。水を家々に供給してくれる有りがたい存在。なので、丘の上にあるのです。
で、その場所には展望台もあるんですね。
人って、高い所に登ると無性に叫びたくなるものですよね。
分かります。私も小さい頃よく登って叫んでましたから。
でも、私の部屋の窓のど真ん中に、展望台は見えるのです。
つまり、叫んでる少年少女が丸見えなわけで。。。
いつも心の中で、彼らに返事を返しております。今日も彼らは叫んでた。

「やっほー」
やっほー。寒いのに元気だね。

「聞こえますかー?」
はい。聞こえてます、聞こえてます。ばりばり響き渡ってますから。閑静な住宅街に。

「誰か返事してー!」
えっ!? この年になって、自分の家の窓から力いっぱい叫び返したら、ただの不審者ですから、諦めて~。

「おーい」
なんだーい。

と、今日はこんな感じ? ちびっこたちは今日も元気です。寒いのに。
聞いとくのはすごく楽しいんですよ。
たまに、学生カップルも叫んでます。夜は町の夜景が結構綺麗に見える穴場でもあるので。
「OOが好きだー!」
「私も好きー!」
まぢで青春ドラマですよ。
聞いてるこっちが、ぎゃあ!と叫びたくなる。だって、住宅街全体に響き渡ってますからね。
君たちの勇気は褒め称えますが。ってか、本当にすごい。
青春だぁ!

拍手ありがとうございました。
このごろバイト先の小学生と『ダレンシャン』の話で盛り上がってることが多くて……
数年前に読んだので大方のあらすじしか覚えてなかったんですが、微妙な詳細を思い出して、勝手にすごく切なくなりました。
読んでる方いたら、ネタばれになるので、叫びは反転。
だって! エラ(クレスプリーの元彼女)が! エラが死んじゃってたんですよ! クレスプリーが敗れるよりも早く!! クレスプリーの気持ちを考えると、もう、切なくて、切なくて。切なーい!
 

追記は、クリスマスが近いという理由で、勝手に始めるクリスマス企画その1。

ジンジャーマンクッキーを作らせてみる①<お菓子をくださいver>

「魔女子さん、何これ」
 
 有馬は差し出された物体Aを見て唖然とした。
「ジンジャーマンクッキーです。もうすぐクリスマスですから」
「一応聞いてみてあげるけどさ、チョコレートクッキーではないよね?」
「はい。チョコは入ってませんよ。ジンジャーって生姜ですから。生姜しか入れてません」
「だよね。チョコだったとしても、ここまでは黒くないよね」
 人型の物体Aの山にもう一度目を戻して、有馬は溜息をついた。
 これはどこからどう見ても失敗作だろう。香ばしい匂いが漂う以前に、香ばしすぎる焦げくさい匂いがあたりに立ち込めている。
 どうしても渡したいものがあると奏多に言われた有馬は、帰途に就いていたにも拘らず半ば強引に彼女に拉致され、いつものケーキバイキングで評判の喫茶店に連れてこられたのだ。
 その“どうしても渡したいもの”というのが、魔女子がジンジャーマンクッキーだと言い張る黒過ぎる物体Aであるのはもはや自明の事実であろう。

「これをどうしろと……」
 とりあえずつまんでみた物体Aの片方の足が、無情にもポロリと崩れて、黒山の一部に戻った。
「どうって……有馬さんにあげます!」
「うん。でも、焦げてる」
「はい。ちょっと焦げてしまいました」
 明らかにちょっとどころではない黒焦げの山を前にして、奏多は期待に満ちた目を有馬へと向けた。
 それはつい先日、誕生日プレゼントであるという“コーヒー豆君”を受け取った時と同じような輝く瞳であった。けれども、今回に限っては、有馬はそれを無視することに決めたのだ。奏多に対して自分の命を危険にさらすような義理はない。
「無理。魔女子さん、これ人の食べ物じゃないから」
「酷っ!」
「これを僕に食べさせようとする魔女子さんの方が酷いと思う」
 明らかにしょんぼりと項垂れてしまった奏多の姿を見ながら、有馬は珈琲を口にする。
「それで、本当の目的は何?」
「ぐっ……有馬さん、鋭いですね」
「この時期だと期末テストとか?」
「あ……たりです」
「大学生だから頭がいいっていう方程式は間違ってると思うんだけど」
「それでも、私よりかはきっと幾分かましです。この時期のテストはクリスマスプレゼントに恐ろしいほどに大きな影響を与えるんですよ? なので、必死なんです」
 奏多はカバンの中をがさごそと漁ると、テーブルの上にノートを並べ、「よろしくお願いします」と頭を深々と下げた。
「よろしくお願いしますって、魔女子さん……これって国語系以外全部?」
 奏多は呻くと、ますます縮こまりながら「はい」と返した。
 並んだ教科の多さに有馬は軽く瞠目した。数学Ⅱに始まり、数学B、英語、生物、化学、世界史B、現代社会とノートは並ぶ。その中の一冊、生物のノートを有馬は手に取ってパラパラとめくった。
「まあ、魔女子さんが、国語が得意だってことはすごく意外だったけど」
「どうしてですか?」
 奏多は不思議そうに首を傾げる。有馬はノートから顔を上げると、彼女を正面から見据えて言った。
「だって、魔女子さん、突拍子もないことばっかり話すから。人の話も聞かないし」
「酷い……そんなことないですよ」
「とりあえず、これからはお菓子は持ってこないでね。魔女子さんのこれじゃ、賄賂どころか脅しにしかならないから」
「酷過ぎる……。これでも一生懸命に作ったんですよ」
「その気持ちは買うけどね、でも、どうしてその時間に勉強しないかな」
「……ジンジャーマンクッキーなら有馬さんも食べられるかなと思ったんです。あんまり甘くないから」
「そうだね、もしも成功してたら食べられたかも」
「ぅぐっ……!」
 息を詰まらせたような声を出して顔を歪めた奏多を眺めながら、有馬は苦笑した。
「まあ、分かる範囲でいいなら教えてあげるよ」
「本当ですか!?」
「うん。でも、その前にね、魔女子さん」
「はい、何でしょう?」
 有馬の真剣な声音を受け、奏多は表情を改め、背筋を伸ばした。
 有馬の方も硬い表情を崩さずに、口を開く。
「クリスマスケーキは絶対に既製品を買った方がいいよ」
「…………」
 有馬の心からの忠告が意味するところを理解した奏多は、その直後、再び長く呻いたのだった。


おわり
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